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目黒区に引っ越してから、早いものでもうじき半年になる。この部屋の内見をした頃にはまだ夏も盛りで、スーツにネクタイも緩めずに付き合ってくれる生真面目な不動産屋のことを不憫に思ったものだった。

あれからもうじき半年ーー 今日の東京はあいにくの曇りだ。冬の東京は天気が良いのが取り柄なんだから、高気圧にはもうちょっと頑張って欲しいところだ。2月が終わったら冬もきっとそろそろ店じまいの準備を始めるだろう。

最近は風呂に入ると風呂の窓がすごく結露するものだから、上がった後には換気扇をまわすだけじゃなくて窓を開けて換気するようにしてるのだけど、そうすると当然ながら外から一気に冬の空気が入り込んでくる。その間はすごく寒いけど、風呂場でそんな冷たい空気の匂いをかぐとなんだか今更ながら改めて冬なんだな、なんて思ったりするものだ。
そしてこんな季節もあとひと月もしたらまた一年後までお預けだと思うと嬉しい反面、それはそれでちょっと寂しいような気がしてみたりする。

きっとそういう事を繰り返し思いながらこれからも生きていくのだろう。

Posted February 3rd by .

それならそれで、いいじゃないか

Posted on May 3rd by .

なにやかにや暮らしていると僕らは、時々ちょっとした欲求を口にしてしまう。
あと30分長くあの店が開いててくれれば良いのにとか、あそこの道路がもう少し広くなったらいいのに、とかいろんなことを思う。

そんな僕らの小さな欲求が集まって、ともすればそれは「お客様のニーズ」になったり、「市民の声」になったりする。もうちょっとこうだったらいいのに、でもそうもならないか、というような最初はなんでもない、日々のぼやきのようなそんな欲求も、数が集まると雪だるまみたいに膨れていって、次第に強大な力を持ち始める。その結果、宅急便の配達時間は9時過ぎまでに伸びて、コンビニは24時間営業になって、首都圏では電車は一日20時間以上も運行している。
そうすると「便利」になる裏側で、労働時間はどうしても延びてくる。企業と消費者は二項対立するものではなく、同じ人間の違う顔でしかないから必然的にそうなってくる。以前よりも時間の無くなった僕らはもっといろんなことを外にお願いしたくなる。お店の営業時間は長いほうがいいと思うようになるし、チーズだって切れていたほうが食べやすくて便利だって思ったりする。そして自分の家の掃除もする時間があまりないから、誰かに大掃除をお願いしたいと思うようになる。だから最近はそんなハウスクリーニングのチラシ広告がポストに沢山入っていたりするんだろう。

いろんなものがどんどん分業化されて行き過ぎている実態がそこにはあるように感じる。
「お客様の要望」に答えるために、みんな自分の仕事に追われる時間がどんどん増えていく。それはBtoCでもBtoBでも同じこと。遅い時間でも対応してほしい、一日でも早く出して欲しい、一円でも安く売って欲しい。そんな要求に応えるように僕らは努力する。そして努力して帰りが遅くなった僕たちが今度は「お客様」になって、遅くまでお店に開いていて欲しいとまた思う。そんな風に欲求が連鎖して、どんどんサービスが膨張し続けていく。

自分の仕事はきっちりする。でも仕事以外のことは誰かに全部お願いしたい。だって時間がまるでないから。そんな風に思ったりするのかも知れない。

”こんな風に世の中はどこに行き着くのかわからないスパイラルに乗っかっている。”
いつもではないけれど、時折なんとなく僕はそんな印象を感じる。
それが悪いことなのかどうか断言するのは難しいけれど、すこし気持ち悪い気がするのはたぶん僕だけではないと思う。

だから、何かに不満をもったときにはこんな風に考えてみたらいいんじゃないかなと思う。
ただ単に「それならそれで、いいじゃないか」って。

みんな無意識に”more”を求めてしまっている。
それが欲求のあり方なのかもしれないけれど、それは例えばひとつ大きい自分だったり、いまより多くを持つ自分だったりする。
そしてそれは世間からもとても奨励される。

だけどたまに立ち止まってみてもいいんじゃないかな、と思う。
“less”であることを受け入れられるのもひとつの強さのあり方だって認められてもいいんじゃないかな?

「まぁ、いいか」という軽い気持ちが、実は随分とこの世間を生きやすいものにしてくれるんじゃないかと僕は真剣に考えるのです。

明けましておめでとうございます。

Posted on January 1st by .

newyear

「丑」は「紐」という漢字からきており、元々は芽が種子の中に生じてもまだ伸びることができない状態を表しているそうです。そんな丑年ですが、皆様のまいた種が 今年芽が出て伸びることを願っています。

本年も皆様にとって芽が出ることの多い(=実りの多い)一年になることを願っています。本年もどうぞ宜しくお願いいたします。

村野藤吾 ・建築とインテリア展@松下電工 汐留ミュージアム

Posted on September 8th by .

ちょっと時間が前後してしまっていますが、雨の中8月末に「村野藤吾 ・建築とインテリア展」に行ってきました。

 

村野藤吾というと日生劇場が代表作として名高く、そもそも村野の建築作品自体が彼の思想や人生を雄弁に物語っているのであるが、今回の展示を見る中でその作品自体はもちろんのことだが、作品紹介のキャプションの中に引用された村野や村野に関わった人々の言葉たちも印象的だった。そのいくつかを紹介したい。

時流に乗るな、多数派に巻き込まれたら脱皮して必ず少数派になれ

社会的条件は非常に変わっていくでしょう。それに対応してやっていくには、ひとつのことだけいったり理屈だけいったってダメですよ。絶えずサムシング・ニュー、これをやらないと。

一つ目の時流に対する言葉は、つねに村野が言い続けてきた言葉だそうだ。もちろん彼は第一に建築家という視点でこの言葉を発したのだとは思うが、これはどんな世界でも言えることだろう。なにとも交換できないもの、いわゆる「何にも代え難いもの」になることこそがどんな世界であれゴールなのかもしれない。仕事であれ、人間関係であれ、自分にとっての自分自身の存在意義であれ。他の誰かでは困るようになって初めて一人前なのだ。他の誰かがやってもいいことなら、他の誰かにやってもらった方が大抵の場合いい。少なくとも他の誰かがやってもいいことのなかでやっていこうと決意するのであれば、それはその中で最も効率良くそれをやれるとか、誰よりも早くやれるとか、そういった同一直線上での争いのなかでストイックに戦うことを意味するだろう。
そして二つ目の言葉は、最晩年の91歳のときに、新高輪プリンスホテルを作った村野へのインタビュー記事から抜き出されたものだ。これは到底91歳の言葉とは思えない。こんなに自由な意識でいられる巨匠がいるだろうか。そしてまるで20代の若者の焦りにも似たような、斬新なアイデアへの渇望感が感じられるようなこんな言葉を、晩年間際に熱を込めてて語れるだろうか。
この村野の貪欲さをみていると、何となくApple ComputerのSteve Jobsのスタンフォード大学でのスピーチの際の結びの言葉、”Stay Hungry. Stay Foolish.”(ハングリーであれ、馬鹿であれ。)を思い出してしまった。(このスピーチ自体も素晴らしいのですが、それはまた別の機会にでも紹介したい)

そしてもう一つ、これは村野自身のものではないが、村野と親交のあった泉岡宗助の語録のひとつだ。

人の目に付かぬところ、人に気付かれぬところほど仕事を大切にして金をかけること

これは資産家であった泉岡ならではの言葉かもしれないが、こういう考えが今の時代にはかけていることかもしれない。そして今の建築からも決定的に欠けているいることのようにも感じる。(あくまで素人目線ではあるが)
他人からの評価ばかり追うがゆえに、他人に見えるところにしかお金を使わない。外部評価というものが厳しくなってきてから、そういう時代になってしまったように思う。(実際に、以前に博報堂がやった新富裕層のプロファイリング結果からもそんなお金持ち像がうかんできている。→富裕四族:博報堂生活総合研究所 [PDF] )他人に顕示するためにお金を投じるのではなく、自信で感じる価値のためにお金を惜しまない様にあって欲しいと個人的には思う。少なくともこの頃にはそんな価値観が存在していて、それが村野作品の様な壮大で緻密な建造物を実現させてきていることは間違いの無い事実だろう。

今回の展示は写真が中心ではあるが、直筆の図面や意匠案、日生劇場の一部や村野デザインの椅子のレプリカなど、様々な展示がある。建築好きはもちろん、そうでなくともいろんな視点から楽しめる展示だと思う。機会があれば是非。

 

村野藤吾 ・建築とインテリア ひとをつくる空間の美学

開館期間 2008年8月2日(土)~2008年10月26日(日)
開館時間 10:00より18:00まで(ご入館は17:30まで)
休館日 月曜日(9月15日、10月13日は開館)、8月11日(月)~8月18日(月)
入館料 一般500円(65歳以上400円)/大学・高校生300円/中・小学生200円
◎ 障がい者手帳をご提示の方、および付添者1名まで無料でご入館いただけます。
主催・会場 松下電工 汐留ミュージアム
特別協力 京都工芸繊維大学美術工芸資料館、村野藤吾の設計研究会、MURANO design
助成 アサヒビール芸術文化財団
協力 IDÉE、CAD CENTER、Prince Hotels&Resorts、株式会社ユニオン
後援 (社)日本建築学会、(社)日本建築家協会、村野藤吾研究会

 

Nike + iPod はじめました。

Posted on September 4th by .

2年越しくらいで、ようやっと3種の神器が揃いました。
もしかしたらいつか揃えるかもしれない、と一昨年にランニングシューズを買うときにNike+を選んでから早いもので一年半以上。以前使っていた第三世代のiPodが壊れてしまったからと今年の4月くらいに新しくiPod nanoを買っていて、3つのうち2つが揃っていることに気がついたのが先週半ば。思い立ったが吉日といわんばかりに仕事を無理矢理切り上げて、Apple Storeに寄り道してこいつらを買ってきました。

 

Nike + iPod Sports Kit & Nike Pursue

Nike + iPod Sports Kit & Nike Pursue

このNike+iPod自体、今となっては特に目新しいものではもはやありませんが、使って見るととてもいいです。まさに次世代ランニングです。Gadgetありきで生きているような人間がランニングをするきっかけに最適でしょう。
記録がしっかり取れるから、達成感が違う。距離も速度もカロリーも自分でざっくり計算するのではなくて、iPodがしっかりと記録・計算してくれるのが嬉しい。そしてそれらのデータは、いろんな形で友達に伝えたり共有できたりします。ここにも早速blog partsを貼付けました。

健康のためにも地味に継続して行けたら良いなと思います。僕の戒めのためにも、気がついたときには右下のNike+バナーをチラ見してください。最後に走ってから間があいてしまっていたり、遅々としてGoal達成する気配がみられないような時には、どうぞそっとメールででも檄を飛ばしてやってください。

これから目標へ向けてバーグラフが徐々にプログレスしていくはずです。どうか生暖かい目で見守ってやってください。