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web2.0のもうひとつ先を行く”Scrybe”登場
web2.0という言葉が市民権を得てから、もはや一年くらい経つ。 そしてそれらの代表の一つと言われるWebアプリも、2004年4月にスタートしたGmail、2003年末からのdel.icio.us、2003年6月のBloglines...と、数えていくと本当に沢山ある。 従来インストール型であったアプリケーションソフトたちをwebベースに移植した、いわゆるWebアプリたちは2003年ごろから徐々に現れ始め、確実に人々からの支持を得ながら、今ではもはや主流になりつつある。そして2006年末になって、気の利いたちょっと新手のwebアプリが顔を見せた。 それがScrybeである。以下にデモのムービーがある。 まだ限定的なbeta試験中のようで、 Scrybeのサイトで招待待ちのための登録を受け付けている。 Scrybeで提供されているものは要はスケジューラーなのだが、何が目新しいかというと、 webサービスながらオフラインでの使用も可能であること 紙で持ち歩くことも想定していること 日、週、月別表示をシームレスに直感的に操作できるインタフェイス などである。 web上に無理矢理統合しようというところから始まるサービスが多い中、サービス、便利さを中心に考え、既存のメディアとのやり取りも柔軟に取り入れている点を特に評価したい。この点で現在のWeb2.0よりも一歩先を言っていると言えるのではないだろうか。 最近のWebアプリの盛り上がりはやや行き過ぎの感もあって、本来の目的を忘れているものも少なくないように思う。Web上に持ってくること自体ではなく、便利で使いやすいということが目的であるべきである。その目的のための解決策のひとつとしてWebがあるだけであり、それと同列に紙やボールペンが解決策として考慮されるべきだろう。 技術者たちのWeb移植熱もやや落ち着いた様子である今からは、多メディア間をシームレスにまたぐような、より現実的なサービスに登場してほしい物である。 まずはScrybeに期待。はやくメールが来ないかな。
Googleの憂鬱
9月15日付けで、CNETに以下のようなコラムが掲載された。 「もうグーグルでなくてもいいんじゃないか?」という見方 http://japan.cnet.com/column/somethingnew/story/0,2000067121,20234707,00.htm これは本国CNET.comでWeb 2.0関連のブログを担当しているNeedleman氏のコラムを受けて、国内の編集担当の方がまとめたものである。 要旨としてはタイトル通り、「もうグーグルでなくてもいいんじゃないか?」である。 Googleが様々なサービスや功績を出してきたことは確かだけれど、それに追随(?)してきた競合他社のサービスの質も随分と向上し、Googleが全て良いという時代はもう終わったのではないかというメッセージである。 自分としてもこの意見に賛同する部分は確かにある。例えばRSS ReaderはGoogle Readerは使っておらず、この4月にリリースされたlivedoor Readerを愛用している。(それまではBloglinesを愛用していたが、一度livedoor Readerを使うともう戻れない)また、時折セカンドオピニオンとして他の検索エンジンも併用するような機会が出てきてはいる。 Googleは情報のあり方やコンピュータの使い方までをも再定義した大変な変革者である。恐らくGoogle前とGoogle後では世界全体のコンピュータ利用時間におけるブラウザ使用時間の比率は相当な違いがあるだろう。梅田望夫氏の言葉を借りれば「あちら側」に全てを用意してくれることで、「こちら側」を非常に身軽にしてくれた。この他にも細かいところで非常にGoogleの功績は大きい。そして今もなおGoogleは良いサービスを数多く提供している。 しかしながら、Needleman氏の言うように必ずしもGoogleがベストであるわけでもないのもまた事実ではある。開発からリリースまでの時間が非常に短く、リプレイスの簡単なWeb業界ではベストであり続けることは非常に難しいだろう。だからこういう意見は多いに結構だと思うし、至極まっとうな意見であろう。 ここで注目すべき文脈はは他社のサービスの追随の仕方や技術力ということではなく、Googleが早くもそういう目で見られ始めたということだろう。 チャンピオンの憂鬱とでも言うべきだろうか、いまGoogleは次のステージに進もうとしている。より正確には次のステージへ進まなければならない立場になってしまった言うべきか。 ほぼ誰もがweb関連企業の頂点を極めたと認めるポジションを得た同社は、もはやプラス評価の文脈ではなく基本的にマイナス評価の中で生きていかなければならないのである。全戦KO勝ちで勝ち上がってきたチャンピオンは、判定勝ちでもブーイングされる。そしてたったの一度でも負けた日には、選手生命が終わったかの様にまでこき下ろされるものである。 このNeedleman氏の意見はあるいはこのニュースを受けてのものなのかもしれないが、彼の意見がまるで世相を反映しているかのように、実際に同社のメインサービスである検索エンジンの連続シェア増加記録は先月に11ヶ月でストップしている。 Google、連続シェア拡大がストップ - IT mida News http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0608/21/news035.html ひと昔前はゴリアテMicrosoftに挑むダビデとしてその存在を語られたGoogle。その成長スピードが故に、ダビデのままのつもりが、気づいたらゴリアテとして扱われ始めていたのかもしれない。 しかしながらそんな話はいつでもどこでもある話であり、チャンピオンの宿命だろう。だからこそ、ここからがGoogleの真価を問われるフェイズである。蜜月を終えようとしているGoogleはこれからどこに向かうのか。 個人的にはこれからが面白いところだと思っている。
