Skip to content

ああ、そっか。

昨日話をしながら改めて気付いたこと。

大事なのは頑張る事ではなくて、頑張らなくても良くなるように頑張ること。

言葉にして書いて見ると当たり前な気がしてしまうけれど、「ああ、そっか」って気付くととても貴重なことに感じる。

日本で生まれ育った人なら同じように感じたことがあるのではないかと思うけれど、日本社会では「頑張ること」自体を美徳とする風潮があって、効率が良いことは「ずるをしている」あるいはそれに準ずる行為として「本物ではない」という様な評価を受ける。全部が全部じゃなくとも、他人からそういう評価をされたこと、あるいは誰かがそういった評価を受けているところを見たことくらいあるだろう。それはつまり、生産性が高いとずるをしているといわれ、生産性が低いと真面目に頑張っているとほめられる、ということ。(特にいわゆる体育会的な世界でこの傾向は強い様に感じる)これって実は日本の怖い宗教なんじゃないかと思う。名前を付けるなら「非生産教」とでもしましょうか。

その「非生産教」の世界では、結果はついてこなくても、一番労力を注ぎ込んだ人がエラいとされてしまうから、ある課題達成に向けてみんな如何に無駄な労力を注ぎ混むかにお互いにしのぎを削り合うことになるわけです。だから、日本は労働時間だけがクソ長いくせに利益が上がっていない。個人的な実感としてだけど、そう思う。頑張ってるけどどうにも前に進まない、この日本の停滞感って、この「非生産教」が根っこがあるんだと思う。

調べて見ると面白いことに実際にそれは数字になっても出て来ている。僕も専門家ではないからざっくりと言うけれど、GDPを総労働時間で割った指標を「生産性」という言葉で呼んでいて、各国の政府はそれをきちんとトラッキングしている。今回調べてみて初めて名前を知ったのだけど、埼玉県にある埼玉県生産性本部という第三セクターが、生産性について研究を行っていて、そこのレポートにこんな物がありました。

先進国7ヶ国で最下位-伸び率で改善進む 労働生産性の国際比較
http://www.spc-net.gr.jp/v-hikaku.html 

日本の労働生産性は先進7カ国中最下位で、OECD 30カ国中で20位であることが、社会経済生産性本部がまとめた2007年版「労働生産性の国際比較」で明らかになった。生産性伸び率では先進7カ国中2位と改善が進んでいることがわかった。”

案の定、生産性=効率が低い。ここからは推測だが、報告されていない労働時間も日本は他国よりも多いのではないかと思う。その点も加味すればOECD中20位すら怪しいかもしれない。

とにかくこれが日本の現状なわけです。(2年前のデータだけれど、ここ最近で大きな改善があったと思えるような材料も無いから、現在もほぼ横ばいもしくは若干の上下程度だと推測される)僕自身も、大学を卒業して仕事をしてみてから、日本は先進国と言えるような労働環境じゃないと思い続けて来たけれど、ああ、そっか、実際先進国といえる生産性のレベルじゃなかったのか、というのが感想です。

で、本題はここから。

嘆いても愚痴を言っても始まらないし、変わらない。
そこで何をすべきかと言ったら、「頑張らなくて良いようにするために、頑張ること」なのだろう、と思った。ずっと頑張るのは辛い。個人だったら挫折する。それが企業だともっと悪いことに、労働者を使い捨てにする。頑張らせて頑張らせて、頑張れなくなったら他の頑張れる人材に入れ替える。これが現状。これをやめろといっても多分企業はやめない。それが唯一の利益を挙げる方法だと考えているからだ。
だけど、利益が上がってコストも減るとなれば企業だって見向きをするだろう。それが「頑張らなくて良いように頑張ること」。もちろん具体的にはケース・バイ・ケースなわけだけれど、そういう意識をもっていればきっと少しずつでも改善はして行くんじゃないだろうか?

何かを頑張ろう、と思ったときには一度立ち止まってみるべきだ。そして、その努力をしないで済むようにするためにはどんな努力をしたらいいだろうか?と考えてみよう。 そこに素敵な答えがあるように思う。

Share and Enjoy:
  • del.icio.us
  • Facebook
  • Google Bookmarks
  • LinkedIn
  • Slashdot
  • Tumblr
  • Add to favorites
  • Twitter
blog comments powered by Disqus